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米ぬかパワーを活かすには[食事編](14)

白米中心の食事は病気を招く

   今から80年ほど前の明治時代に、陸軍薬剤少将の石塚左玄が、白米を食べ続けることの弊害を訴えたことがありました。左玄は、肉食文明が日本にも広まりつつあるのを見て「このまま進めば日本は滅亡する」といい、警鐘を鳴らしたのです。佐玄は人間の歯ならびに着目し、「穀物を主食とするのが理想だ」と主張しました。

 人間の歯は臼歯がいちばん多く、次いで門歯、犬歯の順となります。臼歯は穀物、門歯は野菜、犬歯は肉を食べるための歯と考え、その役割に応じて食べ物を口にするのが健康にいいとしたのです。つまり、おかず・穀物六割、野菜・海草三割、魚介類・小動物一割が、日本人の食生活の理想としました。

 我々日本人が、玄米と白米の栄養素の違いを体得していた事実があります。「江戸患い」と呼ばれる症状がそれです。元禄期、参勤交代で江戸入りした侍たちの間で流行った病気のことで、なぜか体の調子が悪く、寝ついでしまったり、イライラして短気になったり、ぶくぶくと太ってしまう人が相次ぎました。

 医者が診断しても、これといって病気の原因は見つかりません。みんな同じようなものを食べ、同じような生活をしているのに、どうゆうわけだかだんだんと体調を崩してしまうのです。
 
 ところが、参勤交代があけて田舎に戻ったとたん、ケロリと治ってしまうのですから不思議。江戸で生活したためにかかる病気ということで、「江戸患い」と呼ばれました。「江戸の水が悪いのではないか」「田舎生活では裸足なのに、江戸では毎日下駄を履いていたのが原因かもしれない」など、あらゆる説が飛び出したという話が残っています。しかし、奇病として騒がれた「江戸患い」の原因は,水や下駄のせいではなく、白米にあったことは、明治時代になってやっと解明されました。それまでアワやヒエなどの雑穀類や玄米、五分づき米を食べていた侍たちが、江戸で精白米を食べるようになり、ビタミン欠乏症や便秘になって体調を崩したというわけです。


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